BASE療法 PNF療法

BASE療法 - 脳内警告系信号路

病気の原因は身体の3つの異常(1.精神・心理 2.栄養・生理・生化学 3.身体構造)から起こると考えられてきました。
さらに、それに3要素をコントロールする「脳の働き」が最も重要であることが分かってきました。
いくら精神を安定させ、身体に良い食物を食べ、身体を整えても3要素をコントロールする「脳の働き」が活性化していなければ健康にはなりません。
病気を治す本当の力は、私たちの「脳」の中にあります。

私たちは、生活環境で様々なストレッサー(ストレス刺激)に対し、それを緩和して円滑な行動で対処します。その時、脳の中ではストレスに対して2つの反応が表れます。
1.ストレスに積極的に対処してノルアドレナリンを分泌し、交感神経を興奮させて行動も活発にし、心理的にもポジティブな状態になる反応
2.ストレスが長く続いたり、うまく対処できなくなった場合に表れる受動的ストレス反応

この受動的ストレス反応の時に、副交感神経の働きと副腎から副腎皮質ホルモンが分泌されます。この時に脳は、意欲の減退、イライラなどの警告信号を出します。
一言にストレスと言っても様々ですが、実は脳が積極的なストレス反応で対処しているときには身体に問題が生じることは少ないのです。
しかし、脳が受動的ストレス反応のときに私たちの意志(意識)が交感神経を興奮させてストレスに対処し続けていると、やがて疲憊(ひはい)状態という脳が疲れきった状態に至ります。脳が疲憊状態になると姿勢筋や抗重力筋(インナーマッスル)などに行動抑制の信号が働き、運動機能の失調など様々な体の不調が起こります。

BASEは、脳の特性である“追加学習機能”を応用し、受動的ストレス反応のときに表れる脳からの“警告信号”を調節(リセット)することで脳活動を活性化して治癒能力を高めます。

 

 

 

PNF療法-神経筋整合法

PNF(固有受容性神経筋促通)は1940年代にアメリカで誕生したリハビリテーションなどで用いられる促通手技法です。

医師Kabat博士がポリオ後遺症患者の筋収縮を高めるための生理学的理論を構築し、理学療法士のKnottとVossと一緒に開発し、現在では脊髄性の疾病だけでなく中枢神経疾患・末梢神経疾患・スポーツ傷害(外傷・障害)なども対象となっています。

当院のPNF療法はこのPNFをもとに開発されました。

私達が筋肉を動かす際は、神経より電気的信号が筋肉へと伝えられ、この信号を受けて神経伝達物質(アセチルコリン)が神経と筋肉の接合部で分泌されます。
これにより神経筋接合部で筋肉への刺激の伝達性が良くなり、その情報が脊髄から脳に伝わり最終的に運動器官である筋肉に力を与えますが、アセチルコリンの分泌がなんらかの理由で抑制されると、筋肉は充分な力を発揮することが出来ずに痛みを発します。ですが、神経伝達経路や運動反射弓を利用し、分泌不足になっている神経伝達物質(アセチルコリン)を放散せざるを得ない状態を作り出せば、筋肉は充分な力を発揮し『正常な動き』が出来るようになり「痛み」は改善します。


PNF療法は症状にあった関節角度を設定し、関節に必要最小限の抵抗を加えて関節軸や運動軸を合わせる事により任意的に反射弓を作りだします。

その結果、中枢神経に送られた信号が再び身体の各所の神経・筋肉にフィードバックし本来の働きが出来るように作用します。
これにより静止状態にもかかわらず、運動しているのと同じ状態を作り出し、筋代謝を向上させ、筋肉の機能や骨格の歪みを整えて痛みを即効性に解消させていきます。