BASE療法 - 脳内警告系信号路

病気の原因は身体の3つの異常(1.精神・心理 2.栄養・生理・生化学 3.身体構造)から起こると考えられてきました。
さらに、それに3要素をコントロールする「脳の働き」が最も重要であることが分かってきました。
いくら精神を安定させ、身体に良い食物を食べ、身体を整えても3要素をコントロールする「脳の働き」が活性化していなければ健康にはなりません。
病気を治す本当の力は、私たちの「脳」の中にあります。

私たちは、生活環境で様々なストレッサー(ストレス刺激)に対し、それを緩和して円滑な行動で対処します。その時、脳の中ではストレスに対して2つの反応が表れます。
1.ストレスに積極的に対処してノルアドレナリンを分泌し、交感神経を興奮させて行動も活発にし、心理的にもポジティブな状態になる反応
2.ストレスが長く続いたり、うまく対処できなくなった場合に表れる受動的ストレス反応

この受動的ストレス反応の時に、副交感神経の働きと副腎から副腎皮質ホルモンが分泌されます。この時に脳は、意欲の減退、イライラなどの警告信号を出します。
一言にストレスと言っても様々ですが、実は脳が積極的なストレス反応で対処しているときには身体に問題が生じることは少ないのです。
しかし、脳が受動的ストレス反応のときに私たちの意志(意識)が交感神経を興奮させてストレスに対処し続けていると、やがて疲憊(ひはい)状態という脳が疲れきった状態に至ります。脳が疲憊状態になると姿勢筋や抗重力筋(インナーマッスル)などに行動抑制の信号が働き、運動機能の失調など様々な体の不調が起こります。

BASEは、脳の特性である“追加学習機能”を応用し、受動的ストレス反応のときに表れる脳からの“警告信号”を調節(リセット)することで脳活動を活性化して治癒能力を高めます。